2020年2月1日土曜日

まるで総サフィレット!?サフィレット(サフィリーン)とカプチーノディライトでブローチを作りました

サフィレットガラス。
アクセサリーに使われるヴィンテージガラスストーンを愛するひとなら、誰でも一度はその名を耳にした事があるのではないでしょうか。

サフィレットは光の差し込み具合によって、ブラウンにブルーのシラーがギラリと輝く不思議なガラスです。
独特の色合いはどこか郷愁を感じさせ、心の琴線に触れるような趣があります。
製造法が現代に伝えられていないため、この世にある限りのものしか存在しません。
いわばロストテクノロジーなのです。
材料に金やヒ素を含むらしい。。。など、中世の錬金術の話を聞いているかのような伝説めいた話ばかりが現代に伝わっています。

ヴィンテージサフィレット(サフィリーン)

100年ほど前に現在のチェコなどで作られたアンティークサフィレットは深い色合い、その後、時期が空いて旧西ドイツなどで作られたヴィンテージサフィレットは別名でサフィリーンとも呼ばれ、アンティークサフィレットより淡い色合いをしています。

いずれにしろ数に限りのある貴重なもので、大変高価なガラスです。



私もサフィレットに憧れて、少しずつ集めています。
縁あって私の手元にあるものはヴィンテージサフィレット(サフィリーン)になります。
夕暮れに古い井戸の水を掬い上げて、そのまま時を止めて固めたような趣を感じます。
時間が許す限り、いつまでも見つめていたい色合いです。
材料費が高額になり過ぎて実現困難な、サフィレットをふんだんに使ったアクセサリーを思い描きながら。。。

そうして過ごす中、2018年に発表されたスワロフスキークリスタルの「カプチーノディライト」の写真を初めて見た時は、衝撃でした。
サフィレットガラスそっくりの色合いだったからです。
色の出し方はサフィレットガラスとは全く違うものの、ブラウンに浮かぶブルーの輝きがサフィレットを思わせました。
実物を見ると、ますますヴィンテージサフィレットのようでした。

このカプチーノディライトとヴィンテージサフィレットを一緒に使えば、総サフィレットを思わせる美しいアクセサリーをつくり出せるのでは、と思いました。

その後ついに、18mm×13mmという大きめのヴィンテージサフィレットを入手できる機会があったので、少しずつ作り進めてきたのがこちらです。


サフィレットをカプチーノディライトでぐるりと囲んだブローチです。
クラシカルなオーバル型は、襟ぐりの中心に沿わせて身に着けることを思いながら作りました。


クラシカルな趣の薔薇を添えました。
中心にはクリスタルカラーのスワロフスキークリスタルを嵌め込み、サフィレットとカプチーノディライトを引き立たせました。


雫型のスワロフスキークリスタルを揺れる形に配しました。
こちらはカプチーノディライトに近さを感じる相性の良いカラーとして、「ライトサファイアシマー」を選びました。
一番外側を囲むパールもスワロフスキークリスタルで「イラデサントダヴグレー」です。サフィレットのように赤みと青みが浮かぶような不思議な色合いです。



光の差し込み具合で浮かぶ色が変わる様子は見飽きません。。。
作りながらも見とれてしまうほどでした。


カプチーノディライトのストーンは直径4~5mmの小さいものですが、ヴィンテージジュエリーの丁寧な作りを思い浮かべながら、爪留めタイプの石座にひと粒ずつ留めました。
カプチーノディライトはストーンそのものの形によっても色の見え方が違うので、一番サフィレットに近く感じられた#2088を選んでいます。
スワロフスキークリスタルに詳しい方はお気づきと思いますが、貼り付け用の型です。。。そのまま貼れるストーンをわざわざ石座に爪留め。。。
我ながらクレイジーだったと思いますが、手間を掛けた甲斐のある仕上がりになりました。




暗めにとった写真です。
サフィレットならではのギラリと光る様子は、暗い方がお伝えしやすいかもしれません。





浮かぶ色を変えながら煌めく様子を動画に撮りました。



このブローチは宝物としてハートブーケの宝箱にひっそり納めますが、同じデザインでもうひとつお作りする予定です。
そちらはいずれショップにお出しする予定です。
掛かった材料費と時間の分だけ高額になる見込みです。。。旅立たずに長くショップの顔でいてくれることと思います。
(このブローチに関しては売れなくてもよいのです^^)


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