新作のご紹介です。
「雨の日に目覚める 額紫陽花」
紫陽花が秘めている本当の美しさを見せてくれるのは薄暗い梅雨空の下、雨の降る中だと思います。
しとしと降り、葉や花びらほろりはらりと濡らす五月雨こそが紫陽花にとっての花笑む催花雨です。
一枝を摘み取るようにその姿を写し取り、永年にわたって手元で愛でられるブローチになりますよう心掛けてお作りいたしました。
額紫陽花の額、私たちがよく紫陽花の花と呼ぶ部分は、しっとりした質感の艶消しの生地に、虹の呼び名を持つアイリスガラスのようにマゼンタピンク、緑、青の彩色が施された美しいアクリルビーズのフラワーモチーフを選びました。
額紫陽花の中心、植物として本当の花に当たる部分には、雨粒を含んで煌めくようなガラスストーンを選びました。
オーストリアのスワロフスキー社製のヴィンテージクリスタルガラスのストーンや、チェコのプレシオサ社製のガラスストーンから色を選びました。
青系は透明から乳白色のかかった色、そして無色透明、「ヴィトレイルライト」と呼ばれる淡い紫色から虹色に輝く色、自然光と蛍光灯で色が紫から淡い緑色に変わる「メスメラ」です。
<自然光>
<蛍光灯>
ガラスストーンをセットしたメタルパーツは、伝説的なコスチュームジュエリーブランド・ミリアムハスケルの工房にかつて仕入れられたものの、アクセサリーとして組み上げられることがないまま現代に残され、放出されたデッドストックヴィンテージパーツです。
ミリアムハスケルでどのように使われていたパーツなのかは存じ上げませんが、額紫陽花の中心で輝くさまが目に浮かぶようで手に入れられる限りの数を入手いたしました。
希少で再び仕入れられるか見通せない部品となりますので、発売数を2点限りとさせていただきます。
葉から滴り落ちる雨の雫はチェコビーズで表しました。
滴る雨に濡れる紫陽花の繊細な趣を、色遣いと材質選びの中にお感じいただけましたら幸いです。
土台の葉の大きさ 縦約5cm×横約9cm
本作で新作が4点たまりましたので、Pinkoiでも発売開始いたします。
ぜひご覧ください。
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