2023年6月25日日曜日

新作です「妲己」

新作のご紹介です。

「妲己(だっき)」


久しぶりの新作は中華かんざしブローチです。
中華かんざしブローチは、歴史上の(主に悲劇の)美女たちの髪を彩るかんざしをイメージしたシリーズを展開してまいりました。

新作は中国三大悪女。まさかの悪の華!?
「悪女は嫌」と顔を背ける向きもありそうですが。。。三部作でお送りします。
今日はそのうち1作目。
生きた時代が昔の美女から順にご紹介してまいります。
上に少しだけ見えている別のブローチが2作目と3作目です。

悪の華は美しくなければ始まらない!

しかもいまだかつてない特大サイズです。
細かいところまでみっちり作りこんだので見てください。。。!


昔某所に持ち込んだ時や某コンテストで入賞した時に、もっと質の高い材質を使った方がいい、使っていいとアドバイスを受けたことがあって、それについてのひとつの答えを含ませたのが今回の新作中華かんざしブローチシリーズだったりもします。

質への答えとして、細部までデザインが美しい部材を色々集めてみました。



2つのブローチがチェーンで繋がった作りになっています。
チェーンは取り外せるので、2つ同時でも、それぞれ1つずつでもお楽しみいただけます。

妲己は紀元前11世紀ごろの殷王朝末期の帝辛の妃です。
帝辛に寵愛され、酒池肉林の宴を催すなど贅の限りを尽くし、その資金のために王は民衆に重税を課したといわれます。
炮烙(ほうらく)という刑罰を王とともに考案して、罪人が苦しみもがきながら刑死する姿を笑い転げながら楽しんだとも伝えられます。

また妲己には、九尾の狐という妖狐が化身した姿のひとつという伝説があります。
妲己に化身していた九尾の狐は、その後日本に渡って玉藻前という女官になり、鳥羽上皇を苦しめたところで陰陽師・安部泰成に正体を見破られて都から東国に逃れ、三浦介義明、千葉介常胤、上総介広常に成敗されたと思われたところで、近づいた生き物を殺す毒を放つ巨石(殺生石)に変化したといわれます。
栃木県那須町に今もある殺生石は、のちに玄翁和尚によって砕かれたこの巨石のかけらと伝えられています。

決まった着け方がないブローチ、しかも形を変えられるデザインで、変幻自在の九尾の狐を表しました。
九尾の狐自体は神獣であるという話もあり、南総里見八犬伝では1000人の命を救う徳をもって昇天した政木狐(まさきぎつね)が描かれます。


実際に妲己がそうであったかは知る由もありませんが、裏コンセプトは噓泣きで絡めとってくる悪い美女。
騙されていると分かりながら騙されてあげたくなる女。
男性から見ると可愛い(ような気がする)女。
怖い。。。!言うこと聞いちゃダメです。

(悪女で2つに分かれるからと言って堕姫ではありません。
妓夫太郎はいません^^
そして堕姫(だき)じゃなくて妲己(だっき)です。。。!)



<ブローチ大>縦約10.5cm×横約6cm
<ブローチ小>縦約4cm×横約5cm



おまけの話^^


楊貴妃(右)に使った赤いバラと色違いのピンクも一緒に仕入れて、届いてみたらなかなかにHeart Bouquetらしからぬホットピンクで困ったのが妲己の始まりでした。
パーツを作品に寄せるのではなく、作品をパーツに寄せてしまうのがHeart Bouquet流です^^


悪女シリーズはすべてが1点ものです。
このご時世なのにどうしても高くなる販売価格、需要が不明な悪女、そして限られた数の材料を1点に注ぎ込んだためです^^

各店で発売中です。ぜひご覧ください。


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