2021年5月12日水曜日

藤の花のビーズランプ

先日、藤の季節のうちに。。。と仕上げてTwitterとInstagramでお見せした作品がありました。



藤の花のビーズランプです。

平面の絵柄で作られているステンドガラスのランプの藤を、立体にしてみたい。
ガラスビーズを使えば叶うかもしれない、材質がガラスで同じなので色も近づけるかもしれないという思いで、数年にわたって作り続けてきたものでした。

Twitterに出してみたところ、ご覧のように多くの方々にご覧いただき、想像をはるかに上回る反響がありました。

ステンドグラスの藤のランプといえばティファニーランプですが、パーツの総数が小さなランプでも1000弱、大きなものは2000弱ともいわれる大作なのだそうです。
レプリカや似せて作られたランプも調べた限り大変高価なものでした。
材料費と完成させるために要する根気に対する費用のようです。

Heart Bouquetの藤もパーツ総数について大きくは劣らぬ規模となりました。
後の2つについても私としてはなかなかのものになりました。。。


藤の花はビーズをひと粒ひと粒、丸カンに通して組み上げていきました。
せっかく作るのですから、あしかがフラワーパークの大藤のように立派な長さのある花房を思い浮かべて。。。

途中で何度も力尽きて休眠を経ました。
使ったビーズが1500粒を超え、丸カンも1000個を超え、数年かけて少しずつ作りためた藤の花房と葉が山のように積み上がる頃、高価なうえに取り寄せの手間もあってなかなか購入に踏み切れなかったビーズランプ用のギャラリー(ランプシェードの付け根になる金属の輪)とテーブルランプ本体を、ようやく清水の舞台から飛び降りる心地で購入しました。


半分は余るかもしれないと思った藤の花房と葉は、みるみるうちに全てギャラリーに収まっていきました。

ついにランプにシェードを取り付けると。。。



目の前にガラスならではの、光で表情を変える藤棚が現れてくれました。


下から見上げると滝のようです。




点灯するとまた印象が変わります。
明かりをつけていない時は昼間の藤、明かりをつけた時はライトアップされた夜の藤のようです。




丸カンを繋いで作った花房はしなやかで、風にも揺れます。
そのしなやかさを動画に収めました。


こちらの動画も、先ほどのツイートにツリーで繋がなかったにもかかわらず、多くの方にご覧いただきました。

ティファニーのランプは、電球の形が見えないように半透明のガラスを多用したらしいですが、Heart Bouquetのランプは花房が一筋一筋揺れるので電球は自ずと隙間から見える形になります。
ランプの中は丸い電球がちょうどひとつだけなので、それを月に見立てて、藤棚の隙間から満月を拝むようにご覧いただきたいなと思います。


ご覧になった方々には大変お楽しみいただけたようで、思い思いのたくさんの素敵なイメージと重ねていただいたり、作る苦労をご想像いただいたり。。。様々なご感想をお寄せいただきました。

私からはあえて何も言わないようにしていたのですが、ラリックやガレ、ティファニーを引き合いに出してくださった方や、あしかがフラワーパークの大藤と重ねてくださった方がいらっしゃったことはとてもありがたいことでした。
お好きな物語や歌などのイメージと重ねてもいただけたようでした。

和にも洋にも合いそうとおっしゃっていただきました。
欧米のランプをイメージの出発点としましたが、出来上がってみると日本の明治時代に活躍した七宝工芸家の並河靖之の壺を思わせる雰囲気になぜか寄っているように私自身思っていました。
そのために和洋折衷のようになったのかもしれません。
。。。私が日本で生まれ育った以上どうしても和風に寄ってしまうのですね。
いけないことではないかもしれませんが、恐ろしくはあります。

根気があまりにも要りそう、また、手を痛める気しかしないとご心配いただく声もいただきました。
これについては先ほども書いたように、私自身試行錯誤の途中で疲れて休眠していた期間があり、手を痛めるほどひと息には作れていませんので大丈夫でした。
いっぺんに作ろうとしたらご心配いただいたように確実に手を壊すと思います。。。ダメ、絶対ですね!

さらに。。。販売しないのかという声も大変ありがたいことながら、いただきました。
ですがこのランプは制作に時間が大変かかってしまい、お求めやすい価格でのご提供が間違いなくできません。。。
困ったことに、そういう部分までステンドガラスのランプに近づいてしまいました!
しかも、現在少なくとも同じ型のランプ台は販売されていないらしいという、部材についての難さえも完成までの長い歳月のうちに抱えてしまいました。
ランプシェードを付けられるお客様のお好みのランプ台を別にご用意いただくかもしれない上で、どんなに早くても半年?という期間を完成までお待ちいただいて、しかも安くはない金額という、お客様にとってはあんまりな悪条件です。。。

それはさておき、せっかくみなさまにお喜びいただいた藤の花。。。花房を身に着けられるサイズと重さにしたイヤリングまたはピアスを、後日ショップにお並べする予定です。

最後に。。。ブログはツイッターよりもお読みくださる方は少ないので、こっそりと書いておきますが、イヤリングピアスを(金額含めて)ご覧になったうえで、もしランプが気になるという方がいらっしゃいましたら、そーっとお尋ねください。
聞くだけならタダ、ですよ^^;


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