2016年9月26日月曜日

創作活動の苦しみの全てがよく分かる!?「弦なハ」に描かれた作家の日常

時々読み返したくなる本に「弦なハ」があります^^
正式なタイトルは『弦のないハープ または、イアブラス氏小説を書く。』
作者はアメリカの絵本作家エドワード・ゴーリーです。

ゴーリー作品は全編ブラックユーモアで占められているようなものが多いのですが、この「弦なハ」はそういう要素が薄めです。
ゴーリー作品を読んだことがない方にも心配なくお勧めできます♪


「弦なハ」は人気小説家「イアブラス氏」が、「弦のないハープ」というタイトルの小説を発表するまでの執筆生活とその前後の日々を描いた物語です。
(「弦なハ」は作中での「弦のないハープ」の略称です。
「げんなり」に音が似ているのと、「なハ」の字面の間抜けさ?が絶妙だと思います^^)

イアブラス氏の日々は壮絶なものです。。。!
私は物語を書く人ではありませんが、イアブラス氏の苦しみに満ちた悩み多き日々にはとても共感を感じてしまいます^^;

では、イアブラス氏の日々をまとめてみます!

☆ ★ ☆ ★ ☆

良い作品の出来を期して、意味不明なジンクスに賭けたり。

作品がより良くなる可能性を追い求めて、同じところを突っつき回しているうちに1日が終わってしまったり、ある程度書き進めたのちに、話の展開を失敗してしまったと悔やんだり。

作品に使えそうなアイデアが見つかると、外出していてもその場でメモをとったり(実際に使えたかは作中からはわかりません。たぶん少なくとも「弦なハ」には使えなかったのでは^^;)、あるときは夢に見て飛び起きたり。

書きかけを途中で読み返せば1度目は「傑作だ!」と自惚れるも、また後で読み返すと、「何という駄作だ!」と頭を抱え、そもそもなんで才能もないのに小説家になってしまったのか。。。と悩んだり。

自分が書いている物語の作中人物を幻覚で見たり。

手直しを繰り返しながら何度となく読み返しているうちに、書いている本人が読み飽きて、良いのか悪いのかさえ自分ではわからなくなってしまったり。

それでも何とか完成にこぎつけた原稿を出版社に届ける段になって、急に自信がなくなってしまったり。。。

発売日当日には、発表した作品が店頭に並んでいるかを朝からとても気にしつつ、気恥ずかしさで夕方ごろやっとの思いでチラ見したり。。。

☆ ★ ☆ ★ ☆

いかがでしょうか。
ジャンルを問わず何か作っている方なら、どれか身に覚えがありませんか。。。?

私はジンクスと幻覚以外は、ちょいちょい思い当たる節が。。。
完成原稿を届けるところは、ご注文を受けたものを発送した後の私の様子です^^;
もちろん丁寧にお作りしたものを、注意深く発送しているつもりですが。。。
ご連絡やご感想が来るか、到着から1週間ほど経ってもご苦情が来ないかして、ようやく一安心です。

「弦なハ」はゴーリーのデビュー作です。
そのため「弦なハ」は、作家活動を想像して書いたもの。。。なのですが、ゴーリーの創作活動の日々は、おおむね「弦なハ」そのもので「後から現実になってしまった」(「訳者あとがき」より)そうです^^;

だったらゴーリーはもう少し楽しげに書いておけば、それが現実になったかもしれません!?
私も「弦なハ」を読まずに違うイメージをしていれば、日々の様子が変わっていたのでしょうか?

。。。残念ながらきっとそれはないです^^;
私が「弦なハ」を初めて読んだのは、Heart Bouquetの活動を始める何年も前のことでした。
その頃もビーズを触っていましたが、やはり共感しつつ笑いながら読んだのですから。。。


「弦なハ」の最も恐ろしいところは、大げさな表現で書かれているように見える苦労に、全く誇張がないことなのです!


何かを作っている人はぜひこの本を読んで、身につまされつつ苦労を笑い飛ばしてみてはいかがでしょうか!

何も作らない方は、作家的な人の日常ってこんな感じなのかしら(うわぁ。。。^^;)と想像してみると面白いかもしれません。。。^^


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