「沈魚美人(ちんぎょびじん)」
中華かんざしブローチシリーズの第4弾です^^
今回は中国四大美人から、沈魚美人と呼ばれる西施(せいし)を題材に選びました。
西施は春秋時代末期(紀元前5世紀)の女性です。
名前の「西」とは、出身地の村の東西に施と言う姓の家族がいて、彼女が西側の出だったということによるようです。
本名は施夷光(し・いこう)といいます。
貧しい薪売りの娘という生まれでしたが、越王・勾践(こうせん)が争っていた呉王・夫差(ふさ)に、復讐のための策謀として献上する美女として見出されました。
夫差を美女の色香に溺れさせて国を傾けようとする策です(呉と越の関係の悪さは「呉越同舟」という四字熟語があることからも察せられます)。
見出されたのが川で洗濯をしている時だったことから、魚たちが彼女の美しさに見とれて泳ぐことを忘れるほどの美女「沈魚美人」と喩えられたのでしょう。
夫差は勾践の狙い通り、西施の美貌に迷って国政をおろそかにし、のちの戦いで勾践に敗れました。
西施の美貌にまつわる逸話はもうひとつあります。
西施が胸を病んだ時、胸元を抑えて眉間に皺を寄せた姿(顰・ひそみ)が美しく、思わず真似をした別の女性がいました。
ところがこの女性が西施を真似た姿は、世の物笑いを誘う有様だった…ということから、むやみに人の真似をして醜態を晒すさまを「西施捧心(せいしほうしん)」「西施の顰に倣う」また「顰に倣う」というようになりました。
中国四大美人を題材にしたものには、それぞれの呼び名にちなむモチーフをどこかに入れていこうと思っています^^
沈魚ということから今回は2匹の魚のメタルパーツを入れました。
国を傾ける美貌ということから、華やかな金色をベースに、彩りは明るいオレンジとしました。
明るい色味のチェコビーズをメタルフラワーの中心にひとつずつ、下がり飾りには赤と黄色が1粒の中に混ぜられた(遠目にオレンジに見えます^^)、スワロフスキークリスタルの「ファイヤーオパール」を3粒揺らしました。
さらに小粒のキュービックジルコニアを1粒添えました。
まばゆい煌きで華やかさをさらに一段高めています。
各店で販売中です。ぜひご覧ください^^
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